2001年に入学後、経済学部主催の資格取得支援講座で日商簿記検定3級と2級を受講し合格。その頃に簿記に興味を持ち始め、漠然と税理士を目指すようになる。その後、卒業生の先輩税理士による税理士試験対策講座(現在は開講されていません)を受講し、大学三年に簿記論、大学四年に財務諸表論に科目合格。合格を機に、本格的に税理士を目指し、卒業後も就職せず専門学校に通い始める。
2年間専門学校とバイトをしながら、法人税法に科目合格。残り科目は、税理士事務所に勤務しながら受験を続け2011年税理士登録。
資産税中心の税理士事務所と、中小企業中心の税理士事務所の2ヶ所に計8年ほど勤務し、2015年に独立開業。
資格試験に必勝法はなく、重要なのは継続だと思います。よほどの天才でない限り資格試験は、必ずどこかで躓き転びます。合格する人は、そこで起き上がることができる人ではないでしょうか。
税理士試験の1科目の合格率は10%前後ですが、これは受験者数全体の合格率です。受験回数別のデータは知りませんが、個人的には2回目3回目の合格率は30%ほどに上昇すると思います。資格試験は大学受験と少し違い、本人さえ諦めなければ、何年でもチャレンジできます。1回落ちたくらいで諦めなければ、それだけチャンスは広がるはずです。
大学在学中に資格試験で苦労したことは勉強時間の確保です。授業とサークルとバイトがあると勉強時間はなかなか確保できません。特に大学一年生の頃は、慣れない環境のため勉強のペースが掴めず苦労しました。
そんな時に資格取得支援講座はとても助かりました。毎週土曜日の午後に強制的に勉強するため、ペースが掴みやすくなります。
たまに休むこともありましたが、受験を続けられたのは、経済学部の講座のおかげだと思っています。
税金や会計に関する職業はたくさんありますが、中心は『税理士』『会計士』『国税専門官』です。
税理士と会計士は国家資格を取得することが必要ですが、国税専門官は税務署に勤める公務員なので、公務員試験に合格する必要があります。
税理士と会計士の違いは、税理士が個人から大企業まで幅広く税金の計算をする仕事に対して、会計士は大企業を中心に、企業が作成した書類が法律に従っているのかチェックするのが仕事です。
税理士の主な仕事は、毎月の経理代行と年一回の税金計算です。税理士の忙しい時期は、3月初め頃から5月終わり頃です。これは、個人の税金の申告が3月に決まっていることと、5月に税金の申告をする企業が多いからです。
受験時代に関して思うことは、周りの人への感謝です。資格試験の勉強は孤独で、周りに目を向ける余裕はありませんでしたが、合格すると家族や友人、講師や大学の協力や応援に気づきました。
現在受験中の学生で諦めそうな人がいたら、周りに目を向けてみてください。きっと応援してくれる人がいるはずです。そして諦めずに勉強を続けてください。